うさぎは水を飲まないだとか寂しいと死んでしまうなんて言うけれど、水はたくさん飲むし家を数日開けてもピンピンしている。露伴先生ではないけれど、実際飼っていた私が言うのだから間違いない

「ただいま」
「おかえり」

仗助くんは唇へ優しく触れ私を包み込んだ
仗助くんはうちにくるといつもただいま、と言う。わたしはそれがだいすきだった

わたしはうさぎというと星新一のねむりうさぎを思い出す。うさぎと亀のうさぎは実はストレス(だっけ?とにかく睡眠障害だった)で丘の上で眠ってしまう体質になってしまい克服しようと何度も何度も闘いを挑み――そうして最後には死んでしまう。小さい頃の私はその終わりが悲しくて泣いてしまった
もしかしたらそのうち私も眠っているうちに死んでしまうなんてことがあるのだろうか


「仗助くん、くるしい」
「んっ……ごめん」
「はずかしいよ」
「そのうち慣れるから」

仗助くんはちゃん、ちゃんと名前を連呼する

そうして狼さんに丁寧に毛皮を剥がされて。
牙を向いた狼に
あぁ食べられてしま、う


うさぎの夢


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