恋人とべたつく、というのは好きという訳じゃあないが嫌いじゃないのは確かだ
それに生活習慣というのは人それぞれだし、それはよく解る。あとこちらに来て慣れたのもあるだろう
しかし毎晩ぼくという世間一般で云う思春期真っ盛りの男が寝ているというのにその隣で裸で寝ているのは如何なものだろうか
恋人でもある半同棲中の彼女はそれはもう大変寝相が悪く、着ていた寝巻きネグリジェも下着も寝惚けているのか全て脱いでしまう。そしてこちらの方に来る上、抱き枕のように抱き着かれるものだから朝から身も気も保たない。無論理性もほとんど限界ピークに達していてこれ以上くっつかれるものならば持ちそうにない。お陰でぼくの毎晩の睡眠時間が連鎖的に削れていく。全く困ったものだ

彼女はぼくが見てきた中でそこまで頭が悪いわけではない。ただ、馬鹿なのだ
天然で済ませれるものではないかもしれない。やることが突飛でとにかく馬鹿なのだ
新聞に落書きはするし、本の読みすぎで食事も忘れてしまうし。

この事だってもしぼくがミスタのようなお調子者だったらどうする、常に優しく冷静さを装っているジョルノだってそんな格好をされたらダメかもしれない
君の心配をしているぼくの身にもなってくれないだろうか
でもなんだかんだでえへへ、と笑う顔に負けてしまうのだが。

「あなたに言ってるんですよ。
ねぇ、聞いてますか、?」
うーん、と寝惚けた生返事をして更に抱きしめるのが強くなる

……もう、持ちそうにないな。と思い、ぼくは抱き返す


でもぼくはそんな君が好きでたまらない


熱帯夜



<< back